大原野児童福祉会様 活用例
保護者への情報伝達を“確実に届くかたち”へ
AI Shortsで紙のお便りを分かりやすい動画に変換
社会福祉法人大原野児童福祉会様では、これまで紙でお渡ししていた保護者向けのお便りを、分かりやすい“話すスライドショー”として届けるためにAI Shortsを導入されました。文章を自動で読み上げ、要点をまとめて伝えられるため、忙しい保護者の方々にも確実に情報が届く環境づくりに成功しています。
さらに現在は、園内の保育マニュアルや研修資料への応用も検討されており、AIが必要な情報を瞬時に提示する「AI探索機能」への期待も高まっています。職員教育の質の均一化や、保育現場での判断のサポートなど、将来的な活用の幅も広がりつつあり、保育業務におけるAIの可能性を実感されているとのことです。
導入効果
- 情報量の多いお便りも“60秒で要点を伝える動画”として保護者に届けられるようになった。
- 保護者が通勤中に内容を確認でき、情報伝達率が大幅に向上した。
- 紙のお便りを読む負担が減り、必要な情報を無理なく受け取れる環境づくりにつながった。
- “情報の伝達ムラ”の改善につながる兆しが見え、保育現場でのICT活用に前向きな変化が生まれた。
インタビュー動画はこちら
AI Shorts導入前の課題
まずは、AI Shortsを導入される前に感じていらっしゃった課題について教えてください。
公益社団法人 京都市保育園連盟 理事長 櫛引雄一 氏(以下、櫛引氏):私自身、この仕事に携わってもう31年目になりますが、保育業界は一般企業さんとは少し違って、長年にわたってアナログな事務作業が続いてきた歴史があります。
今でも、パソコンをほとんど扱われない保育園や幼稚園もまだあるくらいで、書類やお便りも紙ベースが中心という園は少なくありません。
一方で、行政から届く文書はメール配信が増えるなど、社会全体としてはICT活用が一気に進んでいます。全国的にもICT化の流れが強まっている中で、どうやって保育現場に無理なくデジタルを取り入れていくのかが課題でした。
AI Shorts導入を決めた理由
そうした状況の中で、AI Shorts導入を決められた理由をお聞かせください。
櫛引氏:これまでも、保護者向けのお手紙やパンフレットなど、さまざまな文章・書類をお配りしてきましたが、「それを動画にする」という発想は、正直まったくありませんでした。
そこで、まずはテスト的にAI Shortsをトライアルしてみたところ、「これはとても便利だ」と実感しました。紙でお渡ししていた内容を、そのまま“話してくれる動画”として届けられるので、分かりやすい形で保護者の方に情報をお伝えできると感じました。
実際にご覧になった保護者の方からの反響も大きく、本格的に導入することを決めました。
導入後に感じている効果
実際にAI Shortsをお使いいただいて、どのような効果を感じていらっしゃいますか。
櫛引氏:一番大きいのは、「伝えたいことが、きちんと伝わるようになった」という実感です。
たくさんの情報が書かれているものでも、AIが文章のポイントを押さえ、例えば60秒程度にぎゅっとまとめて話してくれます。大事なところを抜き出して、分かりやすく説明してくれるので、受け取る側にとっても理解しやすくなりました。
また、動画として届けられることの効果も大きいです。
例えば、保護者向けのお手紙を動画化しておくと、通勤途中のお母さんがスマートフォンで聞いてくださる、という話も伺いました。こうした形で、忙しい保護者の方にも「きちんと伝わる」環境が整ったことは、AI Shortsを導入して良かったと強く感じている点です。
AI Shortsは、文章の要点を自動で抽出し自由な長さに最適化します。長文のお知らせでも数十秒でポイントを理解できる動画に変換でき、保護者が忙しい時間でも“ながら聞き”で情報を受け取れるのが大きな特長です。
今後の展望
今後、AI Shortsをどのように活用していきたいとお考えでしょうか。
櫛引氏:今とても興味を持っているのが、AI探索機能です。
当法人では、園内での指導や職員教育のためにマニュアルを整備しており、社内教育の場面でも活用しています。
ただ、保育マニュアルは一度作って終わりではなく、随時更新が必要です。
例えばアレルギー対応ひとつをとっても、感染症への向き合い方ひとつをとっても、昨年と今年とでは対応が変わることがあります。現場で「変わった内容」を分かっていても、それを全体に同じ温度感で広げていくのは、なかなか難しいのが正直なところです。
そこで、AI探索機能を使って園内研修を行うことをイメージしています。全員が同じ情報にアクセスでき、同じ問題意識を持って話し合える仕組みができれば、マニュアルのアップデートを単なる「お知らせ」で終わらせず、現場の実践にまで落とし込んでいくことができると期待しています。
AI Shortsに搭載された「AI探索」は、マニュアルなどの社内資料をもとに、質問への回答や比較・要約を瞬時に生成できる機能です。研修資料やマニュアルの更新共有にも活用でき、知識の標準化を強力にサポートします。
保育業界におけるAI活用への期待
最後に、保育業界におけるAI活用についてのお考えをお聞かせください。
櫛引氏:保育者をサポートする存在として、AIはこれからどんどん活躍できるのではないかと感じています。
子どもをお預かりしてクラス運営をしていく中で、先生は単に子どもたちを「遊ばせている」わけではありません。発達段階や月齢、一人ひとりの個性や発達のスピードの違いを踏まえながら、その子にとってより良い環境とは何かを常に考え続けています。
10人、20人の子どもたちを前に、一人の先生がそれをすべて考え、配慮し、実践していくのは本当に大変な仕事です。そこにAIの力を借りることで、経験の浅い先生でも、ベテランの先生でも、どの先生がクラスを受け持っても「最低限これだけは押さえておきたい保育環境」が整えやすくなるのではないかと思います。
AIと保育者が二人三脚で歩んでいくことで、先生の負担を軽くしながら、子どもたちにとってより良い保育を提供できる。そうした未来をつくっていくうえで、AIは非常に魅力的なパートナーだと感じています。
AI Shortsは資料の動画化だけでなく、AIによる知識支援や情報整理にも対応しており、誰でも同じクオリティで情報にアクセスできる環境づくりを後押しします。
お客様プロフィール
社会福祉法人 大原野児童福祉会
法人住所
京都府京都市西京区大原野上羽町318-2
代表者
理事長 櫛引 雄一
法人設立年月日
平成12年4月1日
2025年12月5日現在
AI Shortsは、様々な文書・ファイルを“話すスライドショー”として自動生成できるサービスです。文章を読み上げ、必要なページをまとめて動画化するため、従来の「作る・伝える」業務の負担を大幅に削減できます。