ABookをめぐる冒険 第2回「PDFの表示がおかしい!?」

こんにちは!

エージェンテックのウルシバラです。
いつも弊社の製品をご愛顧いただきありがとうございます。

ABook製品を使っていると次のような問答がよく聞かれます。

「アプリでPDFを見ると表示がおかしくなるのですが…」
「PDF/A-1b(RGB形式)に準拠したPDFの作成をお願いします。」

今回のブログでは、「PDFの表示がおかしい!?」と題して、この問答の背景となる知っているようで知らない(かもしれない)、PDFの世界に関する情報をお伝えできればと思います。

PDFって何だろう?

PDFは公私を問わず皆さん普通に使っていると思いますが、ここであらためておさらい。PDFって何でしょうか?

あらためて聞かれると困りますよね(苦笑)。

誰でも無償で利用できるファイルフォーマット

PDFは、特定の環境に左右されずに全ての環境でレイアウト通りの文書・画像等を閲覧できるようにすることを目的として、Adobe社が仕様を決めて普及させたファイルフォーマットになります。

元々はAdobe社が規格を決め、いわゆるデファクトスタンダードとなり、その後ISOでも標準化がされました。

PDFファイルを共有すれば、ドキュメント作成に必要なソフトウェアがなくとも、Adobe社が無償提供するAcrobat Readerを使うことで、ファイル閲覧できることも利用者側のメリットとなり、PDFが普及する一因になりました。

PDF イメージ

PDFは仕様が公開されているため、PDFの普及とともにPDFファイルの生成・閲覧等の機能を持つソフトウェアが各社から無償・有償で配布されています。

PDFの進化と代償

Adobe社はこれまでPDFの仕様を数回改訂し、基本的に下位互換性を維持しながら新機能を追加しています。

Adobe社で策定した仕様は「PDF version」として改訂版が管理され、PDF version1.7 でISO標準化された以降は、1.7の「Extension Level」としてAdobe独自規格として管理がされています。

仕様改定で追加されたPDFの新機能を閲覧する際にも正しく動作させるために、Adobe社ではAcrobat Readerのバージョンアップも仕様改訂の都度行っています。
PDFは進化を続けているわけですね。

ん、矛盾している?気づきました?そう、少し矛盾があるんです。

進化を続け広く普及していくことで…

PDFファイルを作成したときのPDF version が、閲覧する側のAcrobat Readerの対応PDF version よりも高い場合、上位互換性はないため、正しく表示することができない可能性があり、「特定の環境に左右されず」のPDFのコンセプトに反してしまうのです。

これは製品が進化するうえでの代償とも言うことができ、利用者側も注意をしておく必要があるポイントでもあります。

一方、PDFの普及に伴ってPDFファイルを扱う有償・無償のソフトウェアも増加していますが、各ソフトウェアが基準とするPDF version の違いやPDFの仕様の解釈の違いにより、PDFファイルの表示等に差異が出てくる場合もあります。

こちらは製品が普及し選択肢が増えたことの代償と言えるかもしれませんね。

ABook製品とPDF

ABook製品は、ウェブ管理画面からPDFファイルを登録する際に、サーバ側でサードパーティー製のPDF関連ツールを使用してPDFファイルの解析等を行います。

また、アプリ側ではPDFファイルを表示する際、サードパーティー製のPDF関連ツールやOS側から提供されるPDF関連ライブラリなどを使用しています。

ABookBiz イメージ

一方、ABook製品の利用者様が用意されるPDFファイルも様々なPDF関連ソフトウェアから作成されています。

PDFの普及により、複数のPDF関連ソフトウェアが複数のプラットフォームで機能を提供してくれることで、ABook製品は支えられています。

但し、複数のソフトウェアを組み合わせて利用できることは、メリットだけではなく、デメリットもあります。
それぞれのソフトウェアには、どうしても基準となるPDF versionやPDF仕様の解釈に違い出てくる可能性があり、その組み合わせにより、PDFファイルの解析や表示等に差異が出てくる場合があるのです。

これが、PDFの表示がおかしくなる主な原因です。

PDF/A-1b で行こう

では、PDFファイルの表示がおかしい場合、どうしたらいいのでしょうか。
最初の問答に戻りますが、PDF/A-1b(RGB形式)でPDFファイルを作成しましょう。

PDF/A・PDF/A-1bとは?

PDF/AはISOで標準化されたPDFの規格で、「電子文書を長期間維持することに適した形式」として定義されたものです。
特に、PDF/A-1bはAdobe 規格のPDF version 1.4 をベースとして使用できる機能が決められており、解釈の差異等でのPDF表示差異が起きにくい仕様になっています。

パンフレット等印刷資料用に制作会社に作成してもらったPDFファイルはPDF/X等の印刷に特化したPDF規格で作成されている場合があります。

PDFファイルを納品してもらう際、制作会社様にPDF/A-1b(RGB形式)のPDFファイルも併せて納品してもらい、ABook製品ではこちらのPDFファイルを使いましょう。

※Adobe Illustratorを使っている場合、余計な情報が入るので「Illustrator の編集機能を保持」オプションのオフも併せてお願いしてください(右図参照)。

Adobe Illustrator PDF保存設定
「Illustratorの編集機能を保持」のチェックを外します

Adobe Acrobat Pro DCをインストールすると「Adobe PDF」プリンタがインストールされますが、このプリンタのプロパティからPDF設定で「PDF-A-1b:2005(RGB)」を選択して、印刷すると、PDF/A-1b(RGB形式)に簡易変換したPDFファイルを作成することができます。

Adobe Acrobat プロパティ
Adobe Acrobat Pro DCのPDF設定画面

今回は利用頻度が高いと思われるPDFに関する情報をご紹介しました。
PDFを使用する際には、PDF/A-1b(RGB形式)を意識して、快適なABook製品ライフをお過ごしください!

それでは、また、次回をお楽しみに!
情報の正確さに欠く部分がありましたら平にご容赦ください。m(_ _)m

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