こんにちは。エージェンテックのクシビキです。
私は元テレビディレクターという立場から、映像コンテンツに関する話題を中心に様々な情報を発信していこうと思います。
アバターを利用してのコミュニケーション
仮想空間におけるアバター
近年、「メタバース」という言葉を耳にする機会が増えました。
主にコンピューターネットワークの中に構築された三次元の仮想空間のことを指すメタバースですが、コロナ禍以降、バーチャルオフィスやゲームの普及で私たちの生活にも一気に浸透してきたように思います。
メタバースという仮想空間に欠かせないのがアバターです。アバターとは自分自身の「分身」表すキャラクターであり、このアバターがあなたの代わりに仮想空間で移動したり会話したりしてくれます。
アバターの外見は様々で、リアルな人型、動物、架空のキャラクターなどそれぞれの空間に合ったものが存在しています。
「Zoom」でもアバター利用可能
Web会議サービスのZoomは、今年3月からアバターを新機能として追加しました。
この機能を使うと、カメラがユーザーの顔を検知してユーザーの動きと連動します。キャラクターには犬や猫などの動物があり、ユーザーは好きなものを選んで使用できます。
Zoomの場合、カメラには映りたくない人が映像をオフにしてしまうと表情が全く見えません。
Zoomを使ったことがある人ならわかるかもしれませんが、カメラがオフの状態だと、自分の話が相手に伝わっているのかどうかわからない場合も多いです。表情が全く見えませんからね。
視覚情報の重要性とアバター
メラビアンの法則とは?
突然ですが、「メラビアンの法則」をご存じでしょうか?
これは「3Vの法則」または「7-38-55ルール」と呼ばれる心理学上の法則で、簡単に言うと「人間は会話するとき、言葉だけの単純なやりとりをしているわけではない」ということが唱えられています。
メラビアンの法則によれば、人がコミュニケーションをとる際に言語が相手に与える影響は、実は7%しかないそうです。
残りは聴覚情報が38%、視覚情報が55%という割合なのです(それぞれの割合から「7-38-55ルール」とも呼ばれています)。
アバターを使った視覚のコミュニケーション
このデータから、コミュニケーションする上で視覚情報が占める割合は非常に高いということがわかります。 「Zoomで相手のカメラがオフの(=表情が見えない)とき、自分の話が伝わっているのかわからない」という感覚も、これで説明がつきますね。
アバターを使えば、体の動きや顔の表情を通じて相手の視覚情報が得られます。プライバシーを守りながらコミュニケーションを円滑に行うことができるので、今後さらに重宝される機能だと言えるでしょう。
広がるアバター利用の可能性
今年5月からは裁判所にもアバターが登場したようです。
「AIさくらさん」というアバター接客は、裁判書類提出用のサイトにてカスタマーサポートとしてユーザーを案内してくれるサービスです。
その他にも
・駅構内での道案内
・ショップでの商品紹介
・マンション管理人の代行サービス
など、アバターの市場規模は今後拡大していくことが予想されます。
弊社もIT企業としてアバターの最新情報をしっかりとキャッチし、自社製品にも積極的に取り入れていく予定ですので、ご期待ください!
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