お客様活用例/鹿島建設株式会社 様

大規模な大型ホテルの新築工事に携わった鹿島建設株式会社 九州支店では、工事が完了し、引き渡し前のチェックなどを行う竣工検査のツールとして「ABookCheck」を採用した。

導入の理由として、まず同社関西支店が携わった工事現場での実績が挙げられる。工事担当の岩切氏は次のように語ってくれた。
「関西支店で使用した、360度カメラと連携できるシステム。こういった実用的なシステムを、当該工事の検査に利用したいというのが大きな決め手でした。」

建設現場で通常使用される図面をデータ化し使用できることはもちろん、360度パノラマVRを利用して、VR空間の上にも情報を入力し共有ができる「ABookCheck」は、検査業務において大きな力を発揮していた。

帳票作成ツールとしての「ABookCheck」の魅力も語ってくれた。
「検査結果は最終的にお客様が指定する形式の帳票に出力する必要があり、それができるシステムを開発できればと思っていたところでしたが、『ABookCheck』でそれが可能になりました。」（岩切氏）
現場で入力した内容を、指定の帳票形式に自動出力できるのが「ABookCheck」の最大の特長だ。検査業務を進める上で、この利便性を実際に感じることができた。

また、岩切氏はさらに続ける。
「チェックしたい項目を自由に設定できる点、同じデータを複数人が同時に入力できる点も実用的であると思います。」
現場での入力項目を自由に設定できることで、非常にスムーズに帳票作成を行なえたと話す。また、1つのデータを複数人が同時入力できることで、検査スケジュールに合わせた報告書の作成がタイムリーにできるようになったという。

導入を決めた大きな理由の1つである「360度パノラマVR」について、今後への期待としても挙げてくれた。
「360度カメラと連携できる点が『ABookCheck』の大きな魅力だと思います。今後こういったITツールの進んだ使い方をしていきたいと思います。」（岩切氏）


今回の大規模工事で、「ABookCheck」は「検査・指摘」、「確認・帳票出力」、「是正・報告」など、一連の検査業務を効率化するために有効活用された。
実際に利用したプロフェッショナルは、「360度パノラマVR」という、「ABookCheck」が建設現場でさらに活躍する可能性を見出してくれた。