教えて!VR先生 #003「一眼レフカメラで360度パノラマVR画像を撮影してみよう!」

一眼レフカメラで360度パノラマ写真を撮影してみよう!

こんにちは!
VR先生!こと、株式会社エージェンテックのミヤザキです。

このブログは、VRに対するノウハウや活用方法など、エージェンテック社のSmart360を使って360度パノラマコンテンツについての”おもしろさ”や”便利さ”などの魅力を初心者の方にも分かりやすくお伝えしています。
質問も受け付けていますからお気軽にどうぞ!

一眼レフカメラで撮った写真を360度パノラマコンテンツにする方法

第3回目となる今回は、一眼レフカメラを使って撮影した素材を、どうやって360度パノラマVR画像にするのか?、この基本のキ!について解説していきたいと思います。

一眼レフ+魚眼レンズで撮影する

「そもそも、一眼レフで撮影するとどんな画像になるの?」

そうお思いの方!百聞は一見如かず、以下の画像を見てください。

魚眼レンズ撮影サンプル画像

「何これ?」
「なんか丸くない?」
「間違ってるんじゃないの?」
と思う方もいるかもしれませんが、これが正解なんです!

これは魚眼レンズを装着して、上下左右180度まで撮影した画像です。だからこういった丸い見た目になるんですね。魚眼レンズ特有のものと言えます。

ちなみに、カメラのセンサーサイズはAPS-Cサイズ*1で撮影しています。合成して1枚のパノラマVR画像を生成するので、フルサイズのような高解像度のカメラでなくても十分です。

*1一眼レフカメラには「フルサイズ」「APS-C」「マイクロフォーサーズ」などのセンサーサイズがあり、APS-Cは”フルサイズと比べて小型なのに画質が下がらない”、一眼レフカメラに最も多く搭載されているセンサーと言えます。

より綺麗に撮影するためのひと工夫

360度パノラマ画像を一眼レフカメラで撮る場合、90度ずつ4方向から撮影した素材を1枚にするということは、前回も解説しました。

一眼レフでの360度パノラマ画像撮影イメージ

明るさの調整がとても難しい!

撮影を始めると、まずこの壁にぶつかるんです・・・
「明るい部分と暗い部分がどうしても綺麗に表現できない!」

例えば、屋内撮影で大きな窓があるとき。
部屋をちょうど良い明るさで撮影すると、窓が真っ白になってしまいます(白トビ)。
窓からの景色を綺麗に撮ろうとすると、今度は部屋の中が暗くなってしまいます。
どちらの”オイシイ”ところも押さえた、いい感じの明るさにならないんです。そう簡単にはいかない、人生と同じなんです(涙)。

普通の撮影なら撮影範囲に合わせて明るさ(露出)を調整すれば良いのですが、360度とは「全方位」ということですので、1方向ずつ撮影する際、この露出の調整が非常にシビアになります。

つまり、360度全方位どの明るさにも対応した撮影をする必要が出てくるのです。

ブラケット撮影で明るさを調整する!

そこで、「ブラケット撮影」で露出の異なる複数枚(この場合は3枚)の撮影し、合成を行うことで、広い範囲の明るさ調整に対応します。

実際に撮影すると以下のような画像になります。

一眼レフカメラで撮影した360度パノラマVR画像 - 1/12
プラス露出(明るい)
一眼レフカメラで撮影した360度パノラマVR画像 - 2/12
標準露出
一眼レフカメラで撮影した360度パノラマVR画像 - 3/12
マイナス露出(暗い)

いかがでしょうか。
左から順に、明るい写真→暗い写真になっているのがわかりますよね。
このようにして、同じ場所から撮った明るさの違う3枚を合成して、1方向目の画像を作るのです。

明るさ調整は「ブラケット撮影」!

「プラス露出(明るい)」「標準露出」「マイナス露出(暗い)」の3枚撮るのが「ブラケット撮影」です。

360度パノラマVR画像は、12枚の画像からできている

明るさ調整のために、1つの方向で3枚撮影するということはおわかりいただけたかと思います。
360度パノラマ画像の場合は、90度ずつ方向を変えてこれを4回行います(90°×4回=360°)。
1方向につき3枚撮りますから、合計すると12枚の画像を撮影することになります(3枚×4方向=12枚)。

実際に、1方向3枚を4方向分撮影した12枚がこちらです。

一眼レフカメラで撮影した360度パノラマVR画像 - 1/12
一眼レフカメラで撮影した360度パノラマVR画像 - 2/12
一眼レフカメラで撮影した360度パノラマVR画像 - 3/12
一眼レフカメラで撮影した360度パノラマVR画像 - 4/12
一眼レフカメラで撮影した360度パノラマVR画像 - 5/12
一眼レフカメラで撮影した360度パノラマVR画像 - 6/12
一眼レフカメラで撮影した360度パノラマVR画像 - 7/12
一眼レフカメラで撮影した360度パノラマVR画像 - 8/12
一眼レフカメラで撮影した360度パノラマVR画像 - 9/12
一眼レフカメラで撮影した360度パノラマVR画像 - 10/12
一眼レフカメラで撮影した360度パノラマVR画像 - 11/12
一眼レフカメラで撮影した360度パノラマVR画像 - 12/12
3枚を合成するテクニックは必須!

ブラケット撮影で撮られた3枚の画像を合成することを「HDR合成」と呼びます。自然でハイクオリティな画像を作るための必須テクニックです。

12枚の画像が1枚の360度パノラマ画像になる

次に、撮影した12枚の画像をPCに取り込み、それらを合成(スティッチング)ソフトで1枚に合成します(※スティッチングについては次回以降に説明します!)。
合成すると、以下のような360度パノラマVRの写真ができます。

一眼レフによるパノラマ画像

1枚1枚は「変な丸い写真」に見える画像でしたが、これを4方向分合成することで、何となくパノラマっぽい画像になりました。

Smart360でパノラマコンテンツを作成する

それでは、作成した画像を弊社サービスのSmart360に登録してみます。

画面をドラッグして自由にクルクル回してみてください。しっかり360度パノラマになっていると思います。床も天井もちゃんと見えます(笑)。
12枚の写真を合成して作った画像が、こんなに立派なパノラマコンテンツになるんです。

高品質なコンテンツ作成ならやっぱり一眼レフ!

一眼レフでの撮影とコンテンツ作成にはちょっと手間がかかりますが、その分かなり高品質な360度パノラマVRが作れます!

まとめ

第3回となる今回は、実際に一眼レフカメラを使っての撮影と、360度パノラマ画像にするまでの基本的な流れを説明してきました。
1. 4方向・計12枚の写真を撮影(ブラケット撮影)
2. PCに取り込む
3. 合成(スティッチング)
4. 画像調整(必要に応じて)

魚眼レンズで撮影した丸い写真が、このような手順で綺麗で楽しい360度パノラマコンテンツになる、ということがおわかりいただけたかと思います!

次回予告

合成(スティッチング)の基本的な考え方と「ノーダルポイント」について解説します!

次回もお楽しみに!

VR先生!こと、ミヤザキでした!


筆者紹介
宮崎 裕明
株式会社エージェンテック / マーケティング部 エヴァンジェリスト

宮崎裕明

産業機器の開発20年を経て、開発のプロセス改善コンサルティングに従事。その後はスマートデバイスを活用したソリューションでお客様の課題解決支援に奔走し、VR元年から360度パノラマVRコンテンツ制作サービス立ち上げに参加する。
自身でも5,000枚以上
360度パノラマ写真を撮影してきた経験をもとにコンテンツの重要性の啓蒙活動を行い、その一環としてYouTube・本ブログにて「教えて!VR先生」を連載中。
現在は、VRのプロフェッショナルとしての活動のほか、スマートデバイスのフィールド業務における活用方法など、さまざまな業界の支援へと活動の幅を広げている。

Smart360

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