教えて!VR先生 #009「360度パノラマVRカメラ “Insta360 Pro2” レビュー!~画質比較編~」


こんにちは!
VR先生!こと、株式会社エージェンテックのミヤザキです。

このブログは、VRに対するノウハウやVRの魅力、活用方法などを、エージェンテック社のSmart360を使って初心者の方にも分かりやすくお伝えしています。360度パノラマコンテンツの”おもしろさ””便利さ”などの魅力を感じていただければ幸いです。
質問も受け付けていますからお気軽にどうぞ!

今回は、話題の360度VRカメラ“Insta360 Pro2”とRICOH THETA V、一眼レフカメラの画質の比較をしてみました。

Insta360 Pro2 とは?

プロ仕様の360度VRカメラとして販売されていた初代Insta360の後継機種として、2018年8月にリリースされたのが“Insta360 Pro2”です。

これまでは、プロレベルのVR映像・静止画を撮影する場合、複数台のカメラでリグを組み合わせて撮影するなど、かなりの手間とノウハウが必要でした。
しかしこのInsta360 Pro2は、1台のカメラでVR撮影ができてしまう優れものとして注目を浴びています。

Insta360 Pro2

画質比較をする前に

Insta360 Pro2の静止画像についてですが、皆さんが最も気になるのは、やっぱり「実際の画像はどうなのだろう?」ということかなと思います。
しかし、静止画のクオリティは「撮影した画像をただ見ただけではなかなか評価が難しい」というのが正直なところです。

今回は、コンシューマ向けVRカメラのRICOH THETA V で撮影した画像、さらに一眼レフカメラ(EOS)で撮影した画像とで比較検証していますが、

その前に!

画像を比較するための予備知識について、少しお話をしたいと思います。

画像データの解像度の違いについて

画質の違いに最も影響があるのは、画像の解像度の違いによるところが大きいです。

Insta360 Pro2、THETA V、一眼レフ(魚眼レンズ撮影)で撮影した画像を解像度で比較すると、

THETA V < Insta360 Pro2 < 一眼レフ

となります。

具体的には、
THETA V:5K相当
Insta360 Pro2:8K相当
一眼レフ:11K~12K相当
という解像度となります。

解像度で視点で見ると、圧倒的に「一眼レフ」が優位なことが分かります。

「画質」ってなんだろう?

解像度の優位性は一眼レフにあることは分かりましたが、「画質」は、解像度以外にさらに色合い精細度などが加味されて決まります。
つまり、目で見た質感と言ったところでしょうか。

まめ知識

精細度=解像度と置き換えることもできますが、精細度は「表示モニタの解像度 < 画像の解像度」であれば、高精細となります。
つまり、画像自体の解像と表示モニタとの関係で決まります。

撮影した画像を比較してみる

画像データの画質ついて少しお話したところで、いよいよ実際に撮影した画像を比較してみたいと思います。プロ向けとしての満足度はいかがなものか?という目線でのレポートです!

比較には、弊社の360度パノラマVRサービス「Smart360を使用しています。

Insta360 Pro2 と THETA Vの画像比較(360度VRカメラ対決)

まずは、今回の主役であるInsta360 Pro2と、360度VRカメラのRICOH THETA Vの画像とを比較してみました。

以下、Smart360に取り込んだ360度パノラマVRでご覧ください。マウスや指でクルクル回したり、拡大・縮小などすることができます。

Insta360 Pro2 で撮影した360度パノラマVR

RICOH THETA V で撮影した360度パノラマVR

どうでしょうか?こうやって並べてみると、画質の違いが分かると思います。
明らかに、Insta360 Pro2の方が高精細な画像であることが分かります。

プロ向けと称されるInsta360は、6つのカメラセンサーを搭載しているモデル。
一方、THETAのカメラセンサーは2つ
それぞれのセンサーサイズも違っており、その違いが画質となって表れています。

Insta360 Pro2 と一眼レフカメラの画像比較

続いて、言わば「横綱対決」!
Insta360 Pro2一眼レフカメラ(魚眼レンズ)の撮影画像を比較していきます。
こちらも同様に、Smart360のパノラマVRでご覧ください。

Insta360 Pro2 で撮影した360度パノラマVR

一眼レフ(魚眼レンズ)で撮影した360度パノラマVR

パッと見ただけでは画質の違いがハッキリとは分からないかもしれませんが、部分的に拡大してみると「一眼レフの方が高精細」ということが分かります。

Insta360 Pro2の画像
一眼レフカメラの画像

画質としては、一眼レフカメラで撮影したものの方が高精細で高画質ということがわかりました。

まとめ

今回は、話題のプロ仕様360度VRカメラ”Insta360 Pro2″と、RICOH THETA、そして一眼レフカメラの撮影画質を比較してきました。

結果、画質に関してはやはり一眼レフカメラが最も高精細ということがわかりましたが、360度パノラマVRコンテンツを撮影する機材については、画質だけではなく、操作性など他にも大切な要素があります

次回は、このInsta360 Pro2を実際に取り扱ってみてのレビューを書いていきたいと思います。
お楽しみに!

以上、VR先生!こと、ミヤザキでした!


筆者紹介
宮崎 裕明
株式会社エージェンテック / マーケティング部 エヴァンジェリスト

宮崎裕明

産業機器の開発20年を経て、開発のプロセス改善コンサルティングに従事。その後はスマートデバイスを活用したソリューションでお客様の課題解決支援に奔走し、VR元年から360度パノラマVRコンテンツ制作サービス立ち上げに参加する。
自身でも5,000枚以上
360度パノラマ写真を撮影してきた経験をもとにコンテンツの重要性の啓蒙活動を行い、その一環としてYouTube・本ブログにて「教えて!VR先生」を連載。
2024年度4月からは、AIをテーマにYouTube・本ブログにて「教えて!AI」連載中。
現在は、VRのプロフェッショナルとしての活動のほか、スマートデバイスのフィールド業務における活用方法など、さまざまな業界の支援へと活動の幅を広げている。

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