こんにちは!株式会社エージェンテックのミヤザキです。
前回は「今から始めるDX」というテーマで、「DXとは何なのか」「国内外のDXの取り組み」などについてお話しました。
今回はさらに一歩踏み込んで、具体的なDX導入の方法やその効果についてお話したいと思います。
私たちが考えるDXは、手軽に低コストで始められるので「中小企業ほど取り組みやすい」と言えますが、実は企業規模はそこまで関係ありません。
「身近なところから取り組みを始める」ということが、成功への近道だと考えています!
DX化を進めるために
まずは、ここで改めて「DXとは?」ということを考えてみましょう。
DXとは
DXとは、一言で言えば「新しい技術を活用して、仕事のやり方やスタイルを変革すること!」です。
さらにその先へ、「組織、ビジネスモデルまでも変革する!」ということに繋げることができれば、それが理想形ではないかと思っています。
では、私たちエージェンテックが考えるDXは、どのような分野、業務に適しているのか?ということを考えてみたいと思います。
DXが取り組みやすい分野や業務は?
私たちは、以下のような業務こそ「今すぐDX化できる!」と考えています。
それは、
“スマホやクラウドといったツールやサービスが一般的になっている時代に、いまだに紙の報告書や点検表を利用している業務“
です。
具体的には、メンテナンスや点検・検査業務、客先や現場へ出向くフィールド業務などが挙げられます。
これらの業務では、まだ紙ベースで点検表や報告書を作成・印刷し、現場で使用(手書き記入)しているというところも多く、紙ベースで記入していないとしても、ノートPCを持ち歩き、外出先でエクセル票などに直接入力しているのが現状だと思います。
まずは、こういった分野の仕事のスタイルを変革することで、DXで推し進められると考えています。
製造
・製造日報
・品質チェック
・設備定期点検
建設
・施工管理
・工事写真台帳
・工事完了報告
保守点検
・設備定期点検
・修繕工事記録
・消防設備点検
・清掃管理
運輸
・運転日報
・点呼記録簿
・車両日常点検
・運行記録
営業
・営業日報
・商談報告
・店舗巡回報告
・ヒアリング
店舗・流通
・店舗日報
・クレーム報告
・店舗点検
中でも、ビルメンテナンスなどの建設業での記録や報告業務、製造業における点検・検査業務、運送業での報告業務、あるいは、飲食店などのような店舗でのチェック業務。
どの業務も、現状はPCをあまり使用しないスタイルですよね。
こういった業務スタイルは、まだまだデジタル化の余地があり、DX化により、業務スタイルの変革・業務の効率化を図るのは恰好の分野と言えます。
実際に現場の方々にお話を聞いてみても、「屋外で作業を行い、完了後に紙の報告書に記入、その後事務所に戻ってPC入力する」といった流れをよく耳にします。
非効率な業務スタイルからの脱却
では、こちらをご覧ください。
日々、現場に向かう際に紙ベースの報告書を印刷して、現場での業務完了後に記入。
その後会社に戻り、改めてPCで入力する。
そして、社内ルールに従って印刷して提出、または、サーバーなどの所定の場所に保存して業務終了。
皆さんの周りでも、このような業務の流れがまだまだ身近にあるのではないでしょうか?
こういったアナログ的業務スタイルこそまさにDXに向いていて、大きな変革が期待できると考えています。
DXの初めの一歩は、こういった「身近な業務から変革していくこと」「『こういう決まりだから』と何となく続けてきている非効率なスタイルから脱却すること」なのです。
スマホとエクセル帳票を使うDX
次に、DXを成功させるためのファクターについて考えてみたいと思います。
DXの第一歩はスマートフォンの活用から
これまでのPCありきのIT化は、大規模かつ高コストになり、導入にも大幅な時間を費やすことになります。
私たちが考えるDX化は、急速な進歩を続けるスマートフォンなどのモバイル端末、そしてクラウドという第3プラットフォームを活用することです。
これらを利用することで導入ハードルをぐっと下げ、柔軟でスピーディーに業務スタイルを変革することができます。
つまり、今や誰もが使っているスマートフォンを賢く業務に利用することが、DX化の近道であり成功のカギであると言えるのです。
これまで使用してきた紙ベースの報告書や点検表などをスマートフォンで簡単に入力できるようにすることがDX化の第一歩です。
キーワードは、「スマートフォンを、誰もが簡単に入力できる賢いツールに変化させる」こと!
これが、DX成功の重要なファクターです。
どのように業務が変わっていくのか
では、DX化により業務はどのように変わっていくのか?ということについてお話します。
先に挙げたような、
・現場での作業後、あらかじめ紙で用意していた報告書に手書き記入
・オフィスに戻ってPCで改めて入力
・印刷して提出、あるいはサーバーなど所定の場所に保存
といった流れが、スマートフォンとクラウドを利用したDXで次のように変わります。
誰でも簡単に入力できる
1つめの 変革 は、「誰でも簡単に入力できるようになる」ことです。
「スマートフォンでの使用」に的を絞ったツールを使うことで、デジタル機器が苦手な人でも簡単に扱えます。
簡単に言えば、「見やすくて打ちやすい」「直感的に使える」ということです。
場所を問わずどこでも報告できる
さらに、スマートフォンはいつも肌身離さず携帯しているもの。これさえあれば、どこでも作業報告が可能になります。
具体的に言えば、作業後にわざわざオフィスに戻る必要もなく、その場で報告完了です。
つまり、現場にいながら業務報告まで完了する業務スタイルへと変革できるのです。
これがだけでも凄いと思いませんか!! 現場で作業する方々には、大きなメリットになるはずです。
クラウドの利便性
でも、これだけではありません。
スマートフォンで入力したデータはクラウド上に蓄積・同期されるので、
・現場の作業状況をリアルタイムで把握
・必要に応じて、既存の報告書の書式で印刷して出力
できるようになります。
これが、2つめの変革です。
作業を依頼する側(管理者など)にとっても非常に大きなメリットになるのではないでしょうか。
以上に挙げた
・誰もが持っていて簡単に入力できるツールとして、スマートフォンを賢く活用する。
・クラウドを利用してデータ共有や状況確認、出力などを自由に行える。
この2つは、現場で作業する方・管理する方双方に大きなメリットをもたらします。
これが、明日からでも始められる身近なDXへの第一歩になるのです。
まとめ
今回は、私たちエージェンテックが考えるDXとその初めの一歩について、具体的な例を挙げてお話してきました。
紙ベースの報告書や、作業後にわざわざオフィスに戻って入力し直すなど、これまでの古い業務スタイルを、スマートフォンとクラウドをフル活用して変革していく、ということがDX化の第一歩だと考えています。
弊社はこういった目線から、「簡単DX!」を合言葉に、特にフィールド業務に従事する方々に向けて、スマートフォンとエクセル帳票だけあれば簡単に導入いただけるクラウドサービス「eXFrame(エクスフレーム)」を展開しています。
・スマートフォンに特化したUIで簡単に入力できる
・これまでお使いのエクセル帳票にそのまま出力できる
・クラウドだから低コストでの導入が可能
まさに、今回お話したような「DXの第一歩」に最適なソリューションです。
気になる方は、ぜひ下記から製品をチェックしていただき、お気軽にお問い合わせください。
スマホでカンタン、その場で入力!帳票DXソリューションeXFrameの製品ページこちらから!
筆者紹介
宮崎 裕明
株式会社エージェンテック / マーケティング部 エヴァンジェリスト
産業機器の開発20年を経て、開発のプロセス改善コンサルティングに従事。その後はスマートデバイスを活用したソリューションでお客様の課題解決支援に奔走し、VR元年から360度パノラマVRコンテンツ制作サービス立ち上げに参加する。
自身でも5,000枚以上の360度パノラマ写真を撮影してきた経験をもとにコンテンツの重要性の啓蒙活動を行い、その一環としてYouTube・本ブログにて「教えて!VR先生」を連載。
2024年度4月からは、AIをテーマにYouTube・本ブログにて「教えて!AI」連載中。
現在は、AIの活用を中心とした活動のほか、スマートデバイスのフィールド業務におけるDX化の普及のため、さまざまな業界の支援へと活動の幅を広げている。
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