こんにちは!
VR先生!こと、株式会社エージェンテックのミヤザキです。
このブログは、VRに対するノウハウやVRの魅力、活用方法などを、エージェンテック社のSmart360を使って初心者の方にも分かりやすくお伝えしています。360度パノラマコンテンツの”おもしろさ”や”便利さ”などの魅力を感じていただければ幸いです。
質問も受け付けていますからお気軽にどうぞ!
今回は、巷で話題になっているメタバースと360度パノラマVRについて考えてみたいと思います。
現実の制約を超え、新しい世界を創造できる「メタバース」と、360度画像・映像を通じて遠隔地でも臨場感のある体験ができる「パノラマVR」。
これらの技術は日々進化しており、私たちの日常やビジネス、エンターテインメントに大きな変革をもたらすことが期待されています。
私独自の目線で、このメタバースとパノラマVRについて解説していこうと思います。
話題のメタバースとは
メタバースとは、仮想現実(VR)技術を利用して現実とは異なる世界を作り上げることができる、オンライン上の3D(三次元)仮想空間です。
メタバース上では、ユーザーは自身のキャラクターを作成したり、自由に動かしたりすることが出来ます。
このキャラクターを「アバター」と呼びます。ついつい映画のアバターをイメージしてしまいそうですが、簡単に言うなら、アバターとは「仮想空間上の自分の分身」ということです。
そして、アバター同士はメタバース上でコミュニケーションをとることができ、場合によっては、音楽ライブや店舗での販売なども行うことができます。
コミュニケーションについては、ゲームをプレイされる方はイメージが湧きやすいのではないのでしょうか。
メタバースとパノラマVRの違いとは?
メタバースを体験したことがある方はまだまだ少ないようです。いろいろな方とお話しすると、メタバースとパノラマVRを混同している方も多いように感じられます。
一言で言えば、メタバースは仮想空間内に自分自身が存在し、アバターを介して自分自身を表現したり、他のユーザーとコミュニケーションをとったりすることが可能なのに対して、パノラマVRは、現実の場所を再現した画像・映像空間を見たり、その中の情報(映像やオーディオ)を見たり聞いたりできる技術です。
と言っても、なかなかイメージしにくいですよね。
メタバースはゲーム空間を想像してもらえればイメージし易いと思います。
パノラマVRはGoogleストリートビューをイメージすると分かり易いと思います。
メタバースの市場規模
矢野経済研究所の報告によると、メタバースの日本国内での市場規模は2023年に3,255億円となり、大幅な市場拡大が進む見込みです。さらに2026年には1兆円を超えると予測されており、かなりの速度で市場が発展していくと見込まれています。
しかし、個人的には、まだまだ普及における課題は多いと感じています。
メタバースの活用方法とビジネスの可能性は?
メタバースは、ゲームだけでなく、ビジネスや教育などの分野でも利用されています。
例えば、リモートワークでのオンライン会議、製品の展示会、学校のオンライン授業など、現実世界では実現が難しかったことがメタバース内では可能になったりもしています。
また、メタバースに店舗を作れば商品を販売することもでき、新しいビジネスモデル創出の可能性もあります。
ここまでは一般的によく言及されているメタバースの可能性です。しかし、私個人の見解は少し違います。
私は360度パノラマVRのビジネス活用を推し進めてきましたが、これは非常に時間がかかりました。
パノラマVRはまずエンタメ系分野のスポット活用が先行しており、一般的なユーザーが利用できるコンテンツ提供やビジネス利用した際の費用対効果の見極めなどに多くの時間が必要で、ビジネスモデルとして成立するまでに時間がかかってしまったのです。
結果、パノラマVR市場の拡大は当初想定されていた速度より遅くなったと感じています。
同様にメタバースも、技術系・エンタメ系分野のコンテンツなどスポット活用が先行している現状を考えると、一般ユーザーが当たり前のようにメタバースを操作できるようになるにはまだまだ時間がかかるのではと考えています。
マネタイズも含めた一般ビジネスでの活用モデルが確立され、浸透していくのは市場予測より遅くなるだろう、というのが私の見解です。また逆に、新たなビジネスモデル創出のために入念な準備ができると言い換えることもできそうです。
メタバースとパノラマVRの今後の展望
メタバースとパノラマVRが今後ますます普及していくことは間違いありません。特にパノラマVRにおいては、観光や不動産などの分野での利用が増え、現実世界と仮想世界を繋ぐ橋渡しの役割を果たすことが期待されます。
一方でメタバースも、さまざまな分野でのビジネス活用の検討が進み、社会的な影響力を持つ存在になる可能性はあると考えています。
今後はパノラマVRの活用はもちろん、メタバースの動向を逐一ウォッチして、ビジネスでの取り組みを進めることに損はないと思います。
以下に、弊社のメタバースの取り組みの一例をご紹介したいと思います。
メタバース×パノラマVR、2つを融合するのもあり!
弊社では、オフィス見学ができるメタバースを制作してみました。現在は採用情報ページに掲載し、応募を考えていらっしゃる方の検討材料のひとつになればという意図があります。
このメタバースオフィスには、会社の沿革や製品の情報などを掲載しています。内部の作りも実際のオフィスに非常に近いものとなっていますが、それでも「臨場感に欠ける」と感じる方のために、メタバースオフィスを補完する形でパノラマVRの技術を融合させ、実際のオフィスの360度パノラマVR画像を使用したバーチャルオフィスにも行けるようになっています。
メタバースから実在するVRオフィス空間をつないで見学することで、臨場感あるオフィス見学ができるのでは?と考えています。
このようなメタバースとパノラマVRと利用(融合)も、ひとつの活用方法のアイディアです。
ご興味がある方は、以下をクリックしてメタバースオフィスを体験してみてください。
まとめ
メタバースは、自分自身を表現し、他のユーザーとコミュニケーションを取りながら、現実とは異なる世界を作り上げることができるインターネット上の仮想空間です。
一方、パノラマVRは、360度の画像・映像を撮影した空間で、遠隔地にいながら臨場感のある体験ができる技術です。
今後、それぞれがますます普及し、社会的な影響力を持つ存在になる可能性を秘めていると感じています。
また、弊社オフィス見学の例のように、2つを融合させていけばさらに可能性は広がるのではないでしょうか。
ぜひ、皆さんも今後の動向をチェックしてみてください。
最後に、ノーコードでパノラマVRコンテンツを作成できる弊社のサービス「Smart360」にご興味をお持ちの方はぜひサービスサイトを覗いてみてください。
それでは次回もお楽しみに!
以上、VR先生!こと、ミヤザキでした!
筆者紹介
宮崎 裕明
株式会社エージェンテック / マーケティング部 エヴァンジェリスト
産業機器の開発20年を経て、開発のプロセス改善コンサルティングに従事。その後はスマートデバイスを活用したソリューションでお客様の課題解決支援に奔走し、VR元年から360度パノラマVRコンテンツ制作サービス立ち上げに参加する。
自身でも5,000枚以上の360度パノラマ写真を撮影してきた経験をもとにコンテンツの重要性の啓蒙活動を行い、その一環としてYouTube・本ブログにて「教えて!VR先生」を連載。
2024年度4月からは、AIをテーマにYouTube・本ブログにて「教えて!AI」連載中。
現在は、AIの活用を中心とした活動のほか、スマートデバイスのフィールド業務におけるDX化の普及のため、さまざまな業界の支援へと活動の幅を広げている。
360度パノラマVRを簡単に作成してビジネス活用するツール、Smart360の製品ページはこちらから!
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