今から始めるDX #005「アルコールチェック義務化に対応・スマートフォンで安全運転管理をDX!」


こんにちは!株式会社エージェンテック・エヴァンジェリストのミヤザキです。
今回のテーマは「企業・事業所における安全運転管理について」です。

2022年4月1日に改正道路交通法が施行され、一般企業においても運転者の酒気帯び確認、いわゆるアルコールチェックが義務化されました
今後、より厳格になる安全運転管理への対応として、スマートフォンを活用した業務効率化について考えてみます。

法改正のポイント

既に事業用車両(緑ナンバー)を保有する運送事業者に対して義務化をしていた管理内容について、一般車両(白ナンバー)を保持する事業者に対しても拡大して適用される、ということが今回の法改正の大きなポイントです。

法改正の内容について、簡単にまとめてみました。

白ナンバー車両を保持する一般企業が対象

今回の法改正の対象は、乗車定員11人以上の自動車を1台、または自動車5台以上を保持している事業者となります(オートバイは0.5台として計算されます)。

事業用ではなく通常の業務として、例えば営業先への訪問や商品サンプルの配送、社員の送迎などに使用する自動車を複数台所有している企業はたくさんあるのではないかと思いますので、今回の法改正の影響は、多方面に渡っていると考えられます。

白ナンバー車両を保持する一般企業が対象

酒気帯び確認(アルコールチェック)を義務化

法律の施行については、運転者の酒気帯び確認の方法が2段階で強化されます。

まず、2022年4月1日の段階では、酒気帯びの状態を目視等で確認を行うことが義務化されました。
さらに、2022年10月1日からはアルコール検知器(アルコールチェッカー)による測定値のチェックと記録が義務化されます。
また、アルコール検知器は常時稼働できるように管理することが求められるなど、より厳格な運用が求められます。

上記の法改正のポイントは、ブログ用に簡単にまとめたものですので、法令の詳細については、警察庁のホームページやリーフレット等で改めてご確認ください。

警視庁・安全運転管理者の業務の拡充について(リーフレット)

運用のポイント

次に、アルコールチェックの運用・管理について、簡単にポイントをまとめました。

業務前・業務後にチェックを実施
安全運転管理者は、全ての運転者に対して酒気帯び確認を運転業務前だけでなく、業務後にも実施する必要があります。

遠隔地に対してはリモートで実施
出張者や営業所などの遠隔地の拠点にいる運転者に対しても、リモートによる点呼を行わなくてはなりません。

酒気帯び確認の記録は1年間保存
酒気帯び確認を含めた点呼記録は、1年間の保存が義務付けられています。

リモート点呼

アルコールチェックをスマホでDX

これまでも、安全運転管理者には、運行前の日常点検や運転日誌などの記録が義務付けられていましたが、今回の法改正によるさらなる管理業務の負担増が見込まれています。
こうした負担を解消するために、運用方法の見直しなど業務の効率化が必要になってきます。

拠点が複数あったり、運転者が多くいるような事業者の場合は、安全運転管理に関わる業務だけでも相当な業務量になると思います。

しかし、安全に関わる自動車の運転は、何よりも正確性・確実性が求められます。業務効率化を優先するあまり、管理の中身が疎かになっては本末転倒です。

そこで、誰でも持っているスマートフォンを情報端末として活用することで、記録をデジタル化して安全運転管理を“DX”することをご提案します。

アルコールチェッカーとデータ連携

アルコールチェックアプリ「eXFrame AC1」なら、運転者のスマートフォンを使ってアプリからカンタンにアルコールチェックの数値を記録・保存することができます。

フィガロ技研社製のアルコールチェッカー「フーゴスマートBt」とのBluetoothによるデータ連携機能を搭載しているので、アルコールチェッカーの測定値を自動取得して保存できます。

また、スマートフォンのカメラ画像や動画の共有もできるので、リモート環境でも運転者の状態を詳しく把握することができます。
さらに、スマートフォン端末と個人のユーザーIDを紐づけることにより、なりすましなど虚偽の報告を抑止することもできるので、確実な確認・記録が可能になります。

FUGOsmartBt
※データ連携はオプション機能です

ノーコードで電子帳票アプリを作成

スマートフォンからの記録データは、あらかじめ連携しておいたエクセル形式の記録簿の指定セルに自動で転記されます。
運転者の報告から書式への記録までの工程が大幅に省力化されるので、安全運転管理業務が劇的にラクになるのです。

アプリと書式の連携は、エクセル画面を使ってノーコードで設定できます。 つまり、専門知識は不要で、簡単な操作でアプリの作成や改訂が可能になるということなので、ITが苦手な方でもラクラク運用できます。

今回は簡単なご紹介となりましたが、より詳しい事例などをこちらのブログでご紹介していきたいと思います。


筆者紹介
宮崎 裕明
株式会社エージェンテック / マーケティング部 エヴァンジェリスト

宮崎裕明

産業機器の開発20年を経て、開発のプロセス改善コンサルティングに従事。その後はスマートデバイスを活用したソリューションでお客様の課題解決支援に奔走し、VR元年から360度パノラマVRコンテンツ制作サービス立ち上げに参加する。
自身でも5,000枚以上
360度パノラマ写真を撮影してきた経験をもとにコンテンツの重要性の啓蒙活動を行い、その一環としてYouTube・本ブログにて「教えて!VR先生」を連載。
2024年度4月からは、AIをテーマにYouTube・本ブログにて「教えて!AI」連載中。
現在は、VRのプロフェッショナルとしての活動のほか、スマートデバイスのフィールド業務における活用方法など、さまざまな業界の支援へと活動の幅を広げている。

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